AI の限界を押し広げるために、Writer は Slack を使って革新的なスピードで前進

「私はよく、CEO なのに自社の仕事を細部までよく把握しているねと言われるのですが、実際それは Slack の力を十分に活用している、というだけのことなのです」

WriterCEOMay Habib 氏

限界を押し広げ、未知の領域に飛び込み、必要なリスクをとること。Writer にとって、それは日常です。共同創設者で CEO を務める May Habib 氏によると、同社のエンタープライズ向け生成 AI プラットフォームは、「コードを書けない人でも、AI を使った強力なエージェントを簡単に構築できる仕組みです」。Writer は、単に大規模言語モデル(LLM)を提供するだけでなく、安全性を担保するガードレール、ナレッジを有効活用する検索機能、スムーズな実行を支えるオーケストレーションなど、必要なツールを 1 つのパッケージに統合。最近、19 億ドルの評価額を得た Writer は、企業が AI を効率、正確性、管理の面で安心して活用できる環境を提供しています。

数か月ごとに自らの役割が進化する Habib 氏にとって、唯一変わらないのは〈変化すること〉と〈Slack を使うこと〉です。「私たちは Slack を使って成長してきました。その成長の各段階において、必要となるあらゆることに Slack が欠かせない存在だったのです。次なる挑戦はさらなる拡張です。今年中にチームをさらに 2 倍に拡大する予定です」

Writer ではさまざまなチームが Slack を活用して、同社の価値観である「つながる」「挑戦する」「主体的に取り組む」を体現。社内外で有意義な関係を築き、多様な視点や高い基準を受け入れ、大胆かつ長期的な思考で仕事に向き合っています。「Slack なら、仕事をするのに必要なものすべてがすぐ手元にそろいます」と話すのは Head of Sales Partnerships を務める Jillian Freidus 氏です。「動きの速い AI 市場で先を行くには、それ以上のスピードで進まなければなりません。それを可能にしてくれるのが、円滑なコラボレーションを実現するビジネスの基本システムである Slack です」

「Writer において、Slack はイノベーションと迅速な変化をうながす触媒のような存在です」

WriterManager、Technical & Product EnablementJustin Driesse 氏

コミュニケーション、コラボレーション、連携が進む場所

従業員が各地に分散している Writer において、Slack は、時差や部署を超えてメンバーをスムーズに結びつけ、人、プロセス、文化、アプリ、AI エージェントを集約するのに役立っています。「Slack は私たちの司令室のような場所です。ミーティングの詳細、資料など、必要な背景情報がすべて 1 か所にそろっています」と、Chief Strategy Officer を務める Kevin Chung 氏は言います。「私の 1 日 は Slack で始まり、Slack で終わります。私たちのビジネスは Slack の中で動いているのです」

プロジェクトや計画の情報はすべて Slack チャンネルに記録され、見込み客や顧客に関する情報は Salesforce チャンネルに記録されます。Salesforce チャンネルは、Salesforce レコードからの CRM データを直接 Slack に取り込めるチャンネルです。顧客開拓を担当する Chung 氏は、このようなチャンネルを使って複数の部門が連携し、ビジネスチャンスを見極め、戦略を立て、提案資料をブラッシュアップしているといいます。「Slack は私たちのビジネスの基本システムです。Slack によって情報が常に整理され、今何が起こっているのかを誰もが正確に把握できます」

あらゆる場面で仕事をスムーズに進めるのに役立つ Slack は、今や Writer の日々の業務に欠かせない存在です。たとえば、かつてはさまざまなツールに分散していた営業デモ用の資料を Slack リストに整理することで、デモ 1 回あたり最大 45 分の時間短縮につながっています。最近、ある営業担当者がデモに出られなくなった際にも、別の担当者がわずか 60 分の準備時間で代役をこなすことができました。「当社のような動きの速い営業チームでは、1 秒たりとも無駄にできません」と Technical and Product Enablement 部門のマネージャーを務める Justin Driesse 氏は言います。「Slack なしで業務をどう管理すればよいか、今では想像もつきませんね」

「Slack は、遂行すべき業務と、処理すべき情報のすべてがまとまるハブです」

WriterCEO / Co-FounderMay Habib 氏

パートナーとの連携を深め、質の高いカスタマーエクスペリエンスを提供

変化の激しい AI の業界で成長するには、パートナーとの連携が不可欠です。「Writer の成長を導いた機能のひとつが、Slack コネクトです」と Habib 氏は言います。Slack コネクトによって、チャンネルを使ったコラボレーションを社外にも広げられ、関係者全員がともに学び、変化に対応できる環境を築けます。

「Slack コネクトによって、パートナーとの間に内/外の壁がなくなり、本当の意味で 1 つのチームになれます」と語るのは Chung 氏です。「自分たちが今仕事をしているその場所で、あらゆる人と協働できるようにしたいのです」。同社では Slack コネクトにより、外部パートナーの 80% と自社のワークスペース内で直接連携できているといいます。Habib 氏も「CEO として、主要なパートナーと直接つながれることは大きな強みです。たった 1 通の Slack メッセージを送るだけですぐにやり取りを始められるのですから」と話します。

Habib 氏は顧客とのミーティングに向かう途中、Slack アプリを開いて、必要な情報をすばやく確認します。「機能のリクエスト、四半期の振り返り、概念実証の結果、Salesforce のメモなど、すべてをリアルタイムで把握できます。Slack のおかげで、社内のオペレーションがこれまで以上に精密になりました」。同社では、経営幹部が機敏に動けるようにするためのワークフローも構築しています。「15~20 人の経営幹部が毎日 10~15 件の社外ミーティングをこなしています。そこでは事前の準備が欠かせません。Slack のワークフローによって、メディア対応、講演、顧客とのミーティングなどに常に万全の状態で臨めるようにしています」

Writer が顧客に提供している AI ツールでは、信頼性がなにより重要です。そのためバグ対応には最優先で取り組まなければなりませんが、そのプロセスは分断されたり、非効率になったりしがちです。そこでも役立つのが Slack です。「作業のすべては Slack を中心に行われます」と話すのは、Director of Customer Language Engineering を務める Brock Imel 氏です。「Jira チケットの作成、バグレポートの確認、経費の承認など、すべて Slack のスレッド内で直接行うことができます。一つひとつ探し回る必要はありません」。このような仕組みにより、チームは先を見越してバグに対処し、修正のスピードを速め、スムーズなサービス提供を実現しています。

「Slack にあらゆることを一元化しているおかげで、顧客が気づくより先にこちらで問題を把握できることも少なくありません」

WriterDirector of Customer Language EngineeringBrock Imel 氏

スピード、機敏性、革新を促し、未来を見据えた仕事を実現

競争の激しい AI の世界では、市場投入までのスピードがきわめて大事です。Slack を活用することで、Writer はリスクをとりながら、優先事項に対して協力する態勢を整え、状況に応じて柔軟に方向転換できます。「Slack は地球上でもっとも強力なイネーブルメントツールです」と Driesse 氏。「Slack のおかげで、Writer は求められるスピードを維持できています」

Writer の成功を支えている重要な要素のひとつとして、企業文化も挙げられます。Writer では、単にコラボレーションを行うだけでなく、透明性、スピード、リアルタイムのコミュニケーションを促し、チーム全体のつながりを保つことが重視されています。「Slack の柔軟性と多様なコラボレーション方法により、私たちは生成 AI の進化を上回るスピードで行動できます。当社にとってこれはまさにゲームチェンジャーです」と Freidus 氏は言います。

あらゆるプロジェクト、チーム、計画が Slack 内に整理されていることで、Writer のチームは、つねに全体の流れを把握して、すばやく認識を共有し、足並みをそろえることができます。「AI の分野ではスピードが命です」と Habib 氏は言います。「Slack によって、市場投入までの時間を短縮できます」。チームメンバーは、クリップハドルミーティングを使って臨機応変にさっと情報を共有し、Google カレンダーRampGoogle ドライブLattice などの必須アプリを Slack に直接連携させて、Slack を生産性向上とコラボレーションをワンストップで行える場所として活用しています。

「ハドルミーティングが優れているのは、どのメンバーが参加しているかが一目でわかることです。これが透明性や自発性につながっています」と Habib 氏。この特長はパートナーや顧客とのやり取りにも役立っています。Freidus 氏はこう話します。「ハドルミーティングによって柔軟かつ機敏な対応が可能になったことは、大きなメリットです。どんな課題に対してもすぐに集まって話し合えることで、イノベーションのスピードも格段に上がっています」

Slack は Writer にとって「トップページ」のような存在だと Habib 氏は考えています。つまり、開くとすぐに、誰もが重要な情報にリアルタイムでアクセスできる場所だということです。「答えを自分で 2 秒で見つけられれば、他のメンバーに尋ねてその人の時間を 15 分奪ってしまうようなことがなくなります。これにより『仕事のための仕事』ではない、本質的な仕事に時間を使えるようになります」。また、Habib 氏は意思決定の過程を全社で共有するために、毎日 20~30 本のクリップを配信しています。「クリップによって、大事な情報を一対多で瞬時に共有できます。ミーティングもスケジューリングも必要なく、リアルタイムに知識を共有できる強力な手段です」。さらに、動画や音声よりも文字情報を好むメンバーのために、どのクリップでも自動文字起こし機能を提供しています。

「イノベーションのスピードについていくには、すぐに行動に移せるツールが欠かせません。Slack は、社内のメンバー、外部のパートナー、顧客とのコラボレーションを実現する中心的な存在として、私たちが常に一歩先を行くための力になっています」

WriterHead of Sales PartnershipsJillian Freidus 氏

Slack を離れることなく AI の未来を創造

Writer にとって、独自の Slack インテグレーションを開発することは、戦略的に当然の判断でした。それにより、顧客が日常的に使っているツールに、自社の生成 AI 機能をシームレスに統合することができるからです。「Writer for Slack アプリを Slack 上で開発するというのは自然な選択でした。それは顧客のニーズに合致しているからです。顧客は頻繁にツールを切り替えることなく、ひとつのツールで仕事を完結できる仕組みを望んでいます」と Chung 氏は説明します。「顧客は、優れたツールが 1 か所にまとまっていてほしいと思っています。AI を日々の業務に自然に取り込める Writer for Slack アプリは、まさにそれを実現するものです」

このシームレスなインテグレーションが、プラットフォーム内にさらに高度な AI 機能を導入するための土台となり、ユーザーにとっての価値を高めます。「AI エージェントとは、チーム、システム、ツールの垣根を越えて自律的に推論する AI のことだと私たちは考えています」と Habib 氏。このビジョンを支える存在である Slack は、ユーザーからの入力を受け取り、AI のアクションを伝えるハブの役割を果たします。「生成 AI や AI エージェントの魅力は、自然言語を使って構築・実行できる点にあります。そして、私たちが仕事をするときに自然言語を最も多く使う場所が Slack です。だから、AI エージェントを Slack で使うことは理にかなっているのです」

真の成功を生むためには、ただ新しいツールを導入するだけでなく、パートナーシップを育む必要があります。「『開発か購入か』ではなく、『自分でやるかパートナーと組むか』という視点で顧客に考えてほしいのです」と Habib 氏は言います。「最高の成果を生むのはパートナーシップです。だからこそ、私たちにとって Slack や Salesforce との連携がとても重要なのです」